旅支度もほぼ終わり、体調もだいぶ良くなり、さあ出発だ!といいたいけどヨットの係留場所がまだ見つからず足止め。
ということで港で色んな人に声をかけているうちにヨット乗りが居るとのことで文化会館に行き着いた。
ここでは『ペシャワール会現地報告写真展』が開かれており見学することに。
ペシャワール会との出合いはもう五年ほど前に福島県内を旅中に、出会った人がパキスタンで医療活動をしていたという話をしてくれたのが最初で、その後は各地でテレビや書籍などで伝えられているのを見聞きしました。
写真展では、砂漠に水路をひいている写真、その後次々とたんぼや畑がまわりにひろがっていくようすを捉えた写真などが展示され地道な二十七年の軌跡の一部を知ることができた。
必要とされているところで必要とされていることをやる。今、日本人はなにを必要としているのだろう。そんなことを考えた。
写真のなかに砂漠の大地に立つ日本人スタッフたちのスナップをみつけた。
中央に代表の中村哲さんが立ち、右となりには福島の友人が、っと左となりの人はいとうさんという青年で数年前に現地で拘束されたうえに殺されてしまったと、展示スタッフのおじさんが教えてくれた。
このことは確かニュースできいたことがあったが、友人ではなかったと聞いてとりあえずはホッとしてしまったけど、ひどすぎる。 その後、いとうさんの姿を何度も目に焼き付けた。 日本よりはるか遠い、ほこりまみれの冷たい砂漠で殺された彼の恐怖、無念さを想像した。
間違いなく世界が真に必要としたことを行なった男だと思う。
いとうさん、遅くなりましたが、出会えたことに感謝します。安らかにおねむりください。
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